山鹿ニュース 11月2日号 淀川市民マラソン対策 東京五輪マラソン 札幌移転騒動に思う 

淀川市民マラソン  まずまずの条件 日中の気温上昇に注意

 

河川敷や堤防を走るが、幸い風はさほど強くないので、風よけで無理に集団に入らなくていい。やや気温が高いので、帽子をかぶり、長袖シャツは5時間以上かかり、後半は

歩く人以外は止めた方がいい。基本30kmまで無理せず、30km以降を極力歩かず、余力

を振り絞るイメージで対処したらいい。

 なお後半暑く感じたら、給水を取るだけでなく、手の甲に水をかけたりして、上手に

体温上昇を防いでほしい。

 

 東京五輪ラソン競歩の札幌移転問題

 とうとう東京五輪ラソンが札幌での開催が決まった。ドーハ世界陸上のマラソン競歩が悲惨な状態だったから、IOCバッハ会長らが札幌開催に動いたが、非常に違和感を感じる。

 まず五輪を7月8月開催にしたIOCが今になって、それを言うのか。ドーハ以前に去年の猛暑を受けて、去年のうちにそれを決めていれば、MGCのマラソンを東京ではなく、

北海道マラソンと併設か、新たな札幌コースで別途開催できた。

 また札幌なら涼しいのかという問題がある。東京ほど市街地のビル街が続かないので、青山学院の原監督の意見のように日陰が少ない問題。公共交通が充実していないこともあるので、あまり早朝のスタートができないし、夜間が不夜城の東京と異なり、

明るさが欠けるので、日没後のレースがむつかしい。

 

 あと次回のパリもロスアンゼルスも高温である。7月、8月開催にこだわるとマラソンが開催都市で難しい。さらにインドやアフリカなどまだ五輪未開催地域、国での開催が

難しい。

 ヨットや馬術、サッカーの予選など開催都市以外でも種目実施はあるが、これは他の

都市なら会場がある、予選はいろんな地域を使えば日程消化が早いわけで、五輪の最後

の締めくくり種目が開催都市から離れるのは良くない。

 札幌と決めた以上、コース計測が簡単で、交通規制などの準備が容易、気象データーの蓄積もある北海道マラソンのコースでやればと思うが、アメリカのテレビの都合や、トライアスロンなど夏向き種目も増えているため、こういう対応はどうだろう。

 五輪の夏開催は変えないが、マラソン競歩、サッカーなど高温が向かない種目を、

「オリンピックファイナル」として、パラリンピックよりさらに後の日程で開催。

閉会式もファイナルの時期にする。

 すべての種目の秋開催か、夏開催で今回のようなトラブルよりは現実的である。

なおバッハ会長が本来の東京五輪のマラソンコースで「オリンピックセレブレーション

ラソン」を提案しているが、2021年の東京マラソンを都庁前ではなく、国立競技場

を発着で開催するのが現実的である。

 マラソンは昔は毎日マラソンなど主催者名が名称で、開催地も固定されていなかったが、回を重ねるうちに地域名が大会の名称になり、地域の顔になっている。

基本、マラソンは主要開催都市を外れるのは不自然である。今回のような直前の

変更は二度と起こらないことをのぞみたい